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アレグロ・コン・フォーコ

情熱的で速いテキストサイト風ゆるゆるブログ

 

動物にエサを撒いて自分で食べる ※真似しないでください

バカ

今週のお題特別編「嬉しかった言葉」
〈春のブログキャンペーン ファイナル〉

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ハトVS人類!

 

野生動物に餌をやることは問題視されがちである。

例えばハトにエサをやると糞害で景観を損ねることになるし、猫に餌をやると騒音問題、ゴミ放置問題が起きてしまう。鳩はともかく、猫ちゃんは人間が逃して繁殖したものなので責任と節度を持ち共に生きて行くことが大事なのではないだろうか。

最近、私の住む京都市では「不適切なエサやり」が禁止される条例ができてしまった。不用意にエサを上げると罰金をとられる。

 

そこで思いついた。

「エサを撒いて自分で食べてしまえば誰も不幸にならないのでは?」

 

※鳩の糞から危ない病気がヒトに感染することがあります。

真似しないでください。責任は負いかねます。

 

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社会派っぽく始めてしまったが糞害で困ったこともなければ鳴き声で眠れなかったこともない。この問題に関しては正直どっちでもいいのだ。

「むしゃくしゃしてやった。だれでも良かった。」

俗に言われるこの台詞のように「エサをまいて自分で食べたかった」だけなのである。

 

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奈良の待ち合わせスポット行基像

 

どの動物にエサをやろうか。京都鴨川オオサンショウウオ…あれ何食べるかわかんないし、そもそも特別天然記念物だし、法に触れたくないし、学校ないし家庭もないしヒマじゃないしカーテンもないし…見送り。

そうだ、鹿がいるじゃない。奈良にしよう。

家から近鉄で1時間もかからない。意外と近いじゃないか。

ハト編

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亀の甲羅干しを初めて見た

 

近鉄奈良駅から徒歩5分の猿沢池にやってきた。

道中、アジア系の観光客をよく見かけた。奈良は人気みたいだ。

 

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エサやりスポットになっているらしい。おじさんがハトにパンの耳をあげていた。

なんでもこの猿沢池、捕獲した動物を自然に放ち殺生を戒める宗教儀式「放生会」のために作られた人工池らしい。

749年に作られてから現在まで生き物と人間をつなぐ役割を果たしているのだなあ。

 

…そんないい話は知らん!

さっそくエサをまこう。鹿の前に鳩で腕試しだ。コンビニで食パンを買ってきた。

ちなみにパンは食べやすい形にちぎってある。私が食べやすい形に。

指さしたあたりに投げる。

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あのへんにまくから

 

そりゃっ、食え!撒くと同時にがっつく。もちろん私が。

 

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見向きもされなかった。

「ちょっと!俺が食べてるんやから、そこは突っ込むなり何なりしてくれないと!」

 

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別のところに撒こう。

 

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鳩がいなくなった

「かんっぜんに俺に興味ないやろあいつら」

 

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はじめて地面にキスした瞬間(鳩は興味なし)

 

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「めっちゃざらざらするやん…ハトこんなの食べてんのか」

 

やらなくても分かったことかもしれないが撒いたパンを食べると砂が口に入ってざらざらする。それとハトはエサにがめつくない。

食物連鎖の頂点に位置していることを実感できた。あいつら(ハト)との生存競争に勝利した。これからは王と呼べ!

 

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様子を見ていたおじさんに「ええパンの耳」を献上される。

確かに美味かった。褒めてつかわす。

ただ、私は「鳥兄ちゃん」ではなく王であるぞ。

 

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見つめ合うと素直に~

 

ええパンだろうがコンビニで買った安いパンであろうが鳩には関係がないようで、こぞって食べにくるとかはなかった。鳩が重要視するのは味ではなく安全だった、そう言えるだろう。

 

鳩に満足した私はその場をあとにして鹿を探すことにした。

さてと…いた。すぐに見つかった。

 

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めっちゃくちゃ可愛い。人慣れしているらしく目が合うなり近づいてきた。

角が切り取られた痕があったのでオスの子鹿ちゃんだろうか。

鼻のあたまが湿っているのを通り超えて、もはや水滴がついていた。

 

可愛いこの子と競争をするのは気が引ける。もっと鹿がいるところを教えてくれ。

 

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「なるほど、あっちかー」

 

シカ編

鹿はパンやスナック菓子を食べるとお腹を壊してしまう。

あげていいのは鹿せんべいだけなのだ。鹿を傷つける意図はないので鹿せんべいを買うことにした。

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「これって人がたべてもいいものなんですか」

「食べてもどうも無いけど一応食べないほうがいい動物の餌だから味はない(超早口)」

 

 試しに味見をしてみる。

 

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「いただきます」

 

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「食べてるとまずくなってくんなー。味しいひん。」

「これもじゃりじゃりいう…動物の食べ物は砂みたいだ」

 

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ふと目線を落とすと

 

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うんこ

 

せんべいの匂いをかぎつけて鹿がいっぱいやってきた。

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正直こんなに来られても困るんやけど…

 

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ビニールは食べ物じゃないから!

鹿せんべいも自分で食べるために買ったやつやから!

 

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痛い痛い!服ひっぱらんといて!

これ気に入ってるやつ!

 

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こんな数に追いかけられると怖いわ!

 

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あー、あーもういいです。負けでいいでーす。降参でーす。

気づいた頃には鹿せんべいが私の手の中から消えていた。

 

そして一部始終を見ていたお兄さんが笑いながら言った。

「こんなにたかられてんの久しぶりに見たわ」

 

そうですか。

 

終わりに

「イノシシくらいやったら勝てる」

普段からそう豪語しているが鹿にすら勝てなかったのでこう訂正しよう。

「ハトになら勝てる」 

 

この日の私を周りの人たちはよく笑ってくれた。

それだけで満足である。やってよかった。

―――

 

ハト編で撒いたパンにがっつく私を見たおじさんが言った

「兄ちゃん、それは絶対に違うわ」

突っ込んでくれたこの言葉が嬉しかった。

 

 

この晩お腹を壊しました。病気になるかもしれないので絶対に真似しないでください。

鹿は食欲旺盛です。鹿せんべい以外の食べ物やビニールは鞄の中にしまっておきましょう。